ウエダコウジとグリコの看板 2024.11.19 自身の体験談を語る怪談師は決して多くない。その殆どは実際に怪異を体験した体験者から取材をし、聞き集めたお話を再構成して披露している。つまり取材こそが怪談師の命なのだ。我々怪談ガタリー編集部では、この取材という行為にフォーカスした企画を考えた。怪談師にお題を与えて、そのお題に則した怪談を取材をしてき
遺言怪談 形見分け 2024.11.14 「遺言」だなんてそんな。「形見分け」って、まだまだ早いですよ、と思わず呟きたくなる不穏なタイトルである。それもそのはず、この『遺言怪談 形見分け』は加藤一氏と西浦和也氏という怪談界の生き字引、現在の怪談文化を切り拓き作り上げてきたレジェンドといっても過言ではない両名による共著である。周知の
樹獄変 2024.11.12 終戦直後の混乱の中で、サチは山間の小さな集落に生まれた。食糧難だったこの時代、男手のなかったサチの家はあばら家と呼ぶにふさわしい貧相なもので、日々の生活は貧窮を極めた。加えてサチの住む地域は雨が少なく土壌も悪い。痩せた田畑で育ったわずかながらの米も、ほとんどが国への供出に回り、自分たちの食料は自ら
渋谷怪談横丁レポート 2024.11.07 2024年10月26日(土)、渋谷ではハロウィンにぴったりな、謎がいっぱいで妖しいイベントが催されていました。皆さんこんにちは、福岡を拠点に怪談収集をしておりますオオタケと申します。10月26日、私はイベントレポートをする為、渋谷に向かっておりました。『渋谷怪談横丁
怪談語りがたり 響洋平 後編 2024.10.29 シーンで活躍する怪談語りを深堀りするインタビュー企画「怪談語りがたり」。5回目に登場するのは響洋平さん。後編となる今回は、響さんが怪談を語るうえで大切にしていること、これからやっていきたいことなどについて話を聞いた。(インタビュー・写真●怪談ガタリー編集部)前編はこちら響洋平 19
怪談語りがたり 響洋平 前編 2024.10.24 シーンで活躍する怪談語りを深堀りするインタビュー企画「怪談語りがたり」。5回目に登場するのは響洋平さん。世界的なDJとして、そして怪談語りとして活躍し続ける彼のエピソードを紹介したい。(インタビュー・写真●怪談ガタリー編集部)響洋平 1978年9月13日生まれ 京都府出身人
第五服『殺人ホテルの真実』 2024.10.22 先週末、大阪で2日連続でイベントをさせて頂いた。1日目「トラウマ連続酩酊事件vol.17」ではトラウマになる嫌な怪談と怪奇事件についてお話させて頂き、2日目「髑髏女人祭」では怪談で五十音をコンプリートするという企画で盛り上がった。今回は「トラウマ連続酩酊事件vol.17」でご紹介した、とあ
『HORROR TELLER FESTIVAL 2024』レポート 後編 2024.10.17 8月28日に渋谷で開催された怪談サーキットフェスティバル『HORROR TELLER FESTIVAL 2024』。主催の怪談家ぁみさんをはじめ、30組を超える怪談師が4会場で同時多発的にトークイベントを繰り広げる——そんな怪談師であれば誰もが憧れる大舞台に、なんと我ら怪談ガタリー編集部(
『HORROR TELLER FESTIVAL 2024』レポート 前編 2024.10.14 うだる残暑と共にあっという間に9月が過ぎ、秋の深まりを感じる今日この頃。すっかり冷たくなった風に、みなさんも夏の“アツさ”を恋しく思う事もあるのではないでしょうか。今年も怪談の夏はアツかった!2024年の夏(7〜8月)に開催された怪談イベントは、ゆうに300を超えておりました(怪談ガタリー
null-geist / para-ghost 2024.10.10 眼科で検査を受ける際、測定機械を覗くといつも同じ画像を見せられる。空と草原が広がる景色の中央に一本の道路が伸びていて、その先には赤い気球が浮かんでいる。誰もが一度は目にしたことのある、あの画像である。気球を見続けてくださいね、と指示されると、画像の気球が勝手にピンボケになった後
ポリちゃん 2024.10.07 昨年の11月に末期がんが原因で父を亡くした。自営業でほとんど家にいなかった父だが、定休日の火曜日になるといつも昼間からビール片手にリビングで相撲やプロ野球観戦をしていた。夕方、学校が終わって玄関を開けて奥から漂ってくるのはカレーやシチューみたいなおいしそうな匂いではなく、決まって煙草の香りだった。
チルい怪談会「CHILL怪」のチルじゃない運営姿勢が素敵でした 2024.10.03 実はこのコラムの話をいただいた当初から、「CHILL怪(以降チル怪)」に行ってレポートを書きたいと思っていました。一見、くつろぐ・まったり過ごすという意味のある“Chill”とは相性の悪そうな“怪談”を掛け合わせたイベントで、初めての人にも楽しんでほしいという想いも込められていると、私がま
怪談語りがたり 住倉カオス 後編 2024.09.30 シーンで活躍する怪談語りを深堀りするインタビュー企画「怪談語りがたり」。4回目は住倉カオスさん。怪談番組MC、イベントオーガナイザー、作家、ギタリスト、猥談家など様々な肩書をもつ彼の物語とは?(インタビュー・写真●怪談ガタリー編集部)前編はこちら住倉カオス 1970年12月4日生ま
怪談語りがたり 住倉カオス 前編 2024.09.26 シーンで活躍する怪談語りを深堀りするインタビュー企画「怪談語りがたり」。4回目は住倉カオスさん。怪談番組MC、イベントオーガナイザー、作家、ギタリスト、猥談家など様々な肩書をもつ彼の物語とは?(インタビュー・写真●怪談ガタリー編集部)住倉カオス 1970年12月4日生まれ 福岡県出身
第四服『うっかり狐の嫁入り』 2024.09.23 こんな話を聞いた。岡山県出身のAさんという男性が小学生の頃の時分。今から数十年も前のことだ。彼が育ったのは山深い地方で、毎日のように友達と野山を駆け回っていたという。その日もいつものように仲間と遊んでいると、ふいに大雨が降り出した。周りに木立も大きな樹もなく、このままではずぶ濡れになってし
小田切大輝と座敷わらし 2024.09.19 自身の体験談を語る怪談師は決して多くない。その殆どは実際に怪異を体験した体験者から取材をし、聞き集めたお話を再構成して披露している。つまり取材こそが怪談師の命なのだ。我々怪談ガタリー編集部では、この取材という行為にフォーカスした企画を考えた。怪談師にお題を与えて、そのお題に則した怪談を取材をしてき
座敷わらし 2024.09.16 自身の体験談を語る怪談師は決して多くない。その殆どは実際に怪異を体験した体験者から取材をし、聞き集めたお話を再構成して披露している。つまり取材こそが怪談師の命なのだ。我々怪談ガタリー編集部では、この取材という行為にフォーカスした企画を考えた。怪談師にお題を与えて、そのお題に則した怪談を取材をしてき
怪談心中 2024.09.12 『怪談心中』はその名の通り、心中に纏わる話を核に構成された怪談集である。なんとも明瞭なタイトルで、非常に語呂が良い。「心中」という括りもありそうでなかったコンセプトで、老舗旅館での体験談である一話目「感応」から遊郭跡地が舞台の「死にたがる男」まで、本書では全ての怪談が、というわけではないが
花火大会 2024.09.09 十年以上前の話だ。当時神戸の大学に通っていた僕は、仲の良かった男女数人の友人とともに県内で行われる大規模な花火大会に遊びに行くことになった。僕は「なんでクソ暑い中わざわざ人ゴミに行かなきゃならんのだ」と文句を垂れていたが、出不精な僕に対し何かと気にかけてくれていた友人たちが誘ってくれたわけで、その
地元のお祭り気分で参加できる異空間『コンビニ怪談』で更ける夏の夜 2024.09.05 夏は「怖い話」が似つかわしい季節。地上波のテレビでも「ほんとにあった怖い話」をはじめいろいろな「怖い」をテーマにした番組が放送されているし、普段は大食い企画をしているようなYouTuberたちもこぞって怖い話を視聴者から募集して紹介したり、「お化け」「怪異」をテーマにした展覧会も複数開催さ
『怪の帖 美喰礼賛』出版記念 読み切り怪談 2024.09.04 2024/08/29(木)発売となった『怪の帖 美喰礼賛』。著者である宿屋ヒルベルトが、「食」に纏わる怪異と不気味な体験を丹念に取材して纏めた怪談集である。今回その出版を記念して、本書には惜しくも収録されなかった一編を、怪談ガタリー特別読み切り掲載する。お口に合いましたら是非、酒、肉、魚、
中毒症状を引き起こす『奇絶怪絶 最終回』(福岡怪談イベントレポート) 2024.09.03 怪談ガタリー読者の皆さま、あらためまして、はじめまして、イソノナツカです。さあ、鹿児島に住む怪談ジャンキーの私が行ってきましたよ!『奇絶怪絶 最終回』今回で四度目となった怪談イベント『奇絶怪絶』。福岡の怪談収集家オオタケさんが「本当に大好きな人だけを集めた」というコンセプトのもと開催されて
怪談語りがたり 都市ボーイズ早瀬康広 後編 2024.08.29 シーンで活躍する怪談語りを深堀りするインタビュー企画「怪談語りがたり」。今回は都市ボーイズ・早瀬康広さんインタビューの後編。YouTubeチャンネル、呪物との関わりなどについて話を伺った。(インタビュー・写真●怪談ガタリー編集部)前編はこちら早瀬康広 1988年3月14日生まれ 岡
怪談語りがたり 都市ボーイズ早瀬康広 前編 2024.08.26 シーンで活躍する怪談語りを深堀りするインタビュー企画「怪談語りがたり」。3回目は都市ボーイズ・早瀬康広さん。都市伝説だけでなく、呪物、心霊、オカルトなど様々な世界で最前線を走り続ける彼の物語とは?(インタビュー・写真●怪談ガタリー編集部)早瀬康広 1988年3月14日生まれ 岡山県津山市出
「行方不明展」レポート 2024.08.24 モダンな店が軒を連ねる東京日本橋に突如現れる巨大なポスター。一見爽やかな色味ながらよくよく見ると不穏なメインビジュアルが刷られ、ポスター越しの窓からはおびただしい数の行方不明者捜索のチラシが覗く。そんな不穏さに満ちた空間に連日若者が押し寄せ、異様な熱気に包まれているのが、7月19日より開催
第三服『座敷わらしと具志堅さん』 2024.08.22 夏といえば、心霊番組だ。昔ほどではないが、今年の夏も毎週のようにホラーをテーマにした番組が地上波で放映されている。怪談に携わるものとしては嬉しい限りである。だが、かくいう私は、実は幼い頃はそういった番組がてんでだめだった。妖怪やオカルト、学校の怪談、殺人事件を扱った推理小説は大好き
「都市伝説展2024」レポート 2024.08.19 2023年に延べ3万人を動員した「都市伝説展」が、展示内容をさらにパワーアップして今年も開催されている。怪談ガタリー編集部は、編集長おてもと真悟の怪談ユニット・テラーサマナーズが会場内イベントに出演すると聞きつけ、その模様を冷やかす応援すべく会場に向かった。「都市伝説展」は、怪談・UMA・
奇妙な露店 2024.08.18 今から約十二年程前。東京都にあるT駅の北口を、僕の友人A君が友達と歩いていた。その際、小さな露店を見つけた。それは、とても変わった露店で、店には何も置いていなかったそうだ。「何のお店何だろうな?」よく見ると、そこには小さな看板が出ていて、こう書かれていた。『貴方の持ち物を全て現金化します』
溜め池 2024.08.17 平成六年の頃の話である。その年、日本は記録的な水不足に見舞われた。語り手である舞香さんはまさに深刻な水不足に悩まされた四国地方の人で、家の裏手にある溜め池が枯渇するほどの被害を体験した。溜め池は古くからそこに存在するもので、池の中には鯉や鮒なども泳いでいたそうである。日本中が渇水の話題で大騒ぎする
深夜の着信 2024.08.16 政人さんは大学三年の夏休み、男二人、女性三人のグループで長野県のとあるキャンプ場に行った。「本格的な就職活動が始まる前の思い出作りに」と、それぞれが奮発し合ってコテージを借りたのだ。洒落たデザインの建物は、室内にほんのり香る木の匂いが印象的だった。荷ほどきを終えるとバーベキュー場で食事をし、近くを
闇バイト 2024.08.15 朋子さんは妹夫婦を数年前に事故で亡くした。妹夫婦には高校生の息子が一人いた。とても出来が良く、自慢の息子だと二人はいつも誇らしげだった。朋子さんにとっても可愛い甥っ子だ。名前は博之といった。妹夫婦が亡くなってからは、短い期間であるが一緒に住み、博之の親代わりになっていた。けれど博之は独立心が強く、
フルーツ牛乳 2024.08.14 「私、子供の頃からフルーツ牛乳が飲めないんです」北関東の長閑な田園地域で生まれ育った里子さん。小学校二年生のある秋のこと、その日は習字教室が延びてすっかり帰るのが遅くなってしまった。通い慣れているとはいえ夜は殆ど人通りもなく、だだっ広い道を一人でトボトボと歩くのはとても心細かった。何よりこ
「呪物書店」チビル松村 特別インタビュー 2024.08.13 秋葉原の書泉ブックタワーにて8月7日から始まったオカルトコレクター田中俊行氏の呪物コレクション展「呪物書店」(主催:株式会社書泉)。今回この展示に大きく関わっている“怪談ユニットおばけ座”のチビル松村さんにお話を伺った。書店の最上階に突如現れた圧巻の呪物展示……その秘密に迫る。(インタビュ
そういうことになっている家 2024.08.13 十歳になった年の夏休みだったと、恭平さんは言う。「その子」のことを三つ下なんだ、と思ったから間違いないと。恭平さんの父親は建築士で、当時は地元の大きな工務店の設計課にいたという。現場に出ることも多く残業や休日出勤が常態の職場だったそうで、子供の頃、親父にどこかに連れて行ってもらった記憶は殆どない—
母の声 2024.08.12 母が亡くなった時のことだ。葬儀場には大らかだった母を慕う親類縁者が、沢山参列してくれた。家族と過ごす時間が大好きだった母は、盆暮正月は勿論、誰かの誕生日やクリスマス、挙句には節分まで叔父や叔母、従兄弟や再従兄弟も呼んで賑やかに過ごした。損失感と悲しみはあったが、母の思い出話になれば自然と皆
Vtuber怪談 2024.08.08 カラーの単行本として先月末に発売されたばかりの本書は、竹書房の怪談書籍の中でも異彩を放っている。書店のホラー特集や怪談コーナーに置かれるよりも、コミックコーナーやそれらに特化した書店に平積みされるのに相応しい体裁をしていて、怪談ファンに向けてというよりも、本書掲載のVTuberたちの活動を
ドラ 2024.08.05 前回のエッセイを読んでくれた方であればいかに怪談蒐集が難しく、まして上質な怪談ともなるとそうそう集まらないものであるということが伝わっているかと思う。これは僕自身が現在住んでいるマンションに越してきてまだ間もなかった頃の体験談だ。「そろそろ広い部屋に引っ越すか」と、それまでの大阪での狭いワ
“怪談イベント未体験”の友人2人を「怪怪怪怪談!!」に半年かけて誘ってみた 2024.08.01 今回は怪談イベント未体験の友人2人を連れて、おてもと真悟さんが主催する「怪怪怪怪談!! ニュー・ウェーブ・スコードロン」(以降「怪怪怪怪談」)に行ってきました。この記事では、半年かけてイベントに誘うに至った経緯や、最大限に楽しんでもらうためにどんなことをしてきたのか、結果どんな感想をもらえ
怪談語りがたり オカルトコレクター田中俊行 2024.07.29 シーンで活躍する怪談語りを深堀りするインタビュー企画「怪談語りがたり」。2回目は、オカルトコレクター・田中俊行さん。今や押しも押されぬスーパースターである彼に、幼少期から現在に至るまでのこと、ターニングポイントなどを話していただいた。(インタビュー・写真●怪談ガタリー編集部)オカルトコレク
「祝祭の呪物展2024」Apsu Shusei 特別インタビュー 2024.07.25 「呪物」という言葉を世に広め、一大ムーブメントを巻き起こした呪物のコレクション展「祝祭の呪物展」(以下、呪物展)。年々動員数を増やし、満を持して3回目の開催を迎えたこのイベントだが、そこに懸けた想い、今後の展開などについて、名誉顧問のApsu Shuseiさんに話を伺った。(インタビュー・
TAUオカルト研究会×未確認の会「本物の怪文書と呪物展」レポート 2024.07.25 7/6~7と7/13~15の計5日間、浦和の彩光舎美術研究所にて開催された「本物の怪文書と呪物展」。その模様とキュレーターの1人である、関根津トムさんのインタビューをお届けする。(インタビュー・写真●怪談ガタリー編集部)7/13(土)、浦和の彩光舎美術研究所にて開催されている「本物
第二服『お岩さま参り』 2024.07.22 皆さんは『四谷怪談』にまつわる噂をご存知だろうか。歌舞伎・落語・映画・本、どんな媒体だとしても『四谷怪談』にちなむ作品を扱う際には、お岩様にお参りをしなければいけない。さもないと祟りが起こる……という有名なアノ話である。知ってるに決まってるだろう!怪談好き何年やってると思ってるんだ
カオスパニックレポート 2日目 2024.07.18 北海道河西郡芽室町で2024年7月6日(土)と7日(日)の2日間開催された、怪談・プラモデル・コスプレ・漫画・イラスト等のサブカルチャーに特化したサーキットフェス「カオスパニック ~サブカルで勝手に町おこし~」。大好評だったその現場の模様を、出演者でもあるオオタケさんのレポートでお伝えする
八重光樹と落ち武者の霊 2024.07.18 自身の体験談を語る怪談師は決して多くない。その殆どは実際に怪異を体験した体験者から取材をし、聞き集めたお話を再構成して披露している。つまり取材こそが怪談師の命なのだ。我々怪談ガタリー編集部では、この取材という行為にフォーカスした企画を考えた。怪談師にお題を与えて、そのお題に則した怪談を取材をしてき
カオスパニックレポート 2024.07.15 北海道河西郡芽室町で2024年7月6日(土)と7日(日)の2日間開催された、怪談・プラモデル・コスプレ・漫画・イラスト等のサブカルチャーに特化したサーキットフェス「カオスパニック ~サブカルで勝手に町おこし~」。大好評だったその現場の模様を、出演者でもあるオオタケさんのレポートでお伝えする
落ち武者の霊 2024.07.15 自身の体験談を語る怪談師は決して多くない。その殆どは実際に怪異を体験した体験者から取材をし、聞き集めたお話を再構成して披露している。つまり取材こそが怪談師の命なのだ。我々怪談ガタリー編集部では、この取材という行為にフォーカスした企画を考えた。怪談師にお題を与えて、そのお題に則した怪談を取材をしてき
里沼怪談 2024.07.11 〈里沼〉とは、〈里山〉から想を得た造語で、人里近くにあり、漁業などの生業や魚釣りなどの遊び場として人々に親しまれてきた沼、武士の時代には壕として機能するなど、生活に密着し、歴史文化を育んできた沼のことだという。(まえがきより)群馬県出身在住で、これまでに群馬県内外の様々な怪談を
ホテルにて 2024.07.08 怪談の活動をする傍ら会社員としても働いているのだが、月に2、3回は東京への出張がある。職業柄、目的地はほとんど毎回同じであるため宿泊するホテルも偏る。その利用していたホテルについて先輩から「出る」と聞いたことがあった。さっそくネットの口コミサイトで検索してみると、確かにいくつかはそれらしき書き込み
怪談をきくと自分の体験も話したくなるのはなぜ?「銀座一丁目怪談」で考えてみた 2024.07.04 初めて「怪談イベント」なるものを知って1年足らず、両手で数えるほどしか行ったことがない、未だに参加ハードルの高さを感じてしまう筆者の怪談イベントレポ第2弾です。今日は私がそんなわずかな体験の中ですら思うことをまずお伝えしたいのですが……それは、「自分の身に起きた不思議なこともきいてほしい!
怪談語りがたり 怪談家ぁみ 後編 2024.07.01 シーンで活躍する怪談語りを深堀りするインタビュー企画「怪談語りがたり」。その記念すべき1回目は、怪談家・ぁみさんをゲストに迎えた。後編となる今回は「渋谷怪談夜会」立ち上げ以降のターニングポイント、思い出深いエピソード等に触れていきたい。(インタビュー・写真●怪談ガタリー編集部)前編はこちら
怪談語りがたり 怪談家ぁみ 前編 2024.06.27 シーンで活躍する怪談語りを深堀りするインタビュー企画「怪談語りがたり」。その記念すべき1回目は、怪談家・ぁみさんをゲストに迎えた。常に最前線を走り続ける彼の生い立ち、大切な記憶と思い出、ターニングポイントとは何だったのだろうか?(インタビュー・写真●怪談ガタリー編集部)怪談家ぁみ 1982
第一服『酒呑童子』 2024.06.24 「怪異をテーマにコラムを書きませんか?」『怪談ガタリー』の編集長Hさんにそうお誘いを頂いた時、「やります!」とノリノリで即答した数日後……私は青ざめていた。怪異の知識を専門的に伝えるならば相応しい界隈の諸先輩方が山程いらっしゃるわけで、私にできるのは、せいぜい「この怪異とはこんな風に出会っ
村崎一平と赤いドレスの女 2024.06.20 自身の体験談を語る怪談師は決して多くない。その殆どは実際に怪異を体験した体験者から取材をし、聞き集めたお話を再構成して披露している。つまり取材こそが怪談師の命なのだ。我々怪談ガタリー編集部では、この取材という行為にフォーカスした企画を考えた。怪談師にお題を与えて、そのお題に則した怪談を取材をしてき
赤いドレスの女 2024.06.17 自身の体験談を語る怪談師は決して多くない。その殆どは実際に怪異を体験した体験者から取材をし、聞き集めたお話を再構成して披露している。つまり取材こそが怪談師の命なのだ。我々怪談ガタリー編集部では、この取材という行為にフォーカスした企画を考えた。怪談師にお題を与えて、そのお題に則した怪談を取材をしてき
遠野怪談 2024.06.13 ごく当たり前のように聞いていた話が、怪談だったんだ——『遠野怪談』の感想で、遠野に地縁のある……とおぼしき方から、こんなコメントが寄せられている。開口一番に引用で恐縮だが、この言葉が最も本書を的確に評しているのではないかと思う。現在、竹書房怪談文庫では全国各地の怪談を地域し
はじめに 2024.06.10 「今度怪談のWeb情報誌を立ち上げるから、そこでエッセイ書いてよ」「……なんで僕ですか?」「面白いの書いてるじゃん。だから書いてよ。自由にやっていいから。連載ね」到底正気とは思えない雑なオファーをきっかけに、この連載企画は始まっている。やりたい人は他にいくらでもいるでしょ、という言葉に対し「好きに
「おてもと地獄変」が怪談イベント初心者にもおすすめな5つの理由 2024.06.06 初めて「怪談イベント」なるものを知って1年足らず、両手で数えるほどしか行ったことがない未だに参加ハードルの高さを感じてしまう筆者ですが、5月11日、おてもと真悟さんの単独イベント「おてもと地獄変」に行ってきまして。その際に、「おてもと地獄変」って怪談イベント初心者にもとっても優しいイベント