第六服『知ってる? 韓国の怪異』 2024.11.26 先週末、韓国はソウルに行ってきた。観光ではない、本業のグラフィックデザイナーの仕事である。今まで大して多くないながらも海外旅行をしたことはあるのだが、灯台下暗しではないけれど、お隣韓国に行くのは初めて。日本語も通じる店は多いし、場所によっては案内板にまで日本語も書いてあり、街の風景も日本に
第五服『殺人ホテルの真実』 2024.10.22 先週末、大阪で2日連続でイベントをさせて頂いた。1日目「トラウマ連続酩酊事件vol.17」ではトラウマになる嫌な怪談と怪奇事件についてお話させて頂き、2日目「髑髏女人祭」では怪談で五十音をコンプリートするという企画で盛り上がった。今回は「トラウマ連続酩酊事件vol.17」でご紹介した、とあ
第四服『うっかり狐の嫁入り』 2024.09.23 こんな話を聞いた。岡山県出身のAさんという男性が小学生の頃の時分。今から数十年も前のことだ。彼が育ったのは山深い地方で、毎日のように友達と野山を駆け回っていたという。その日もいつものように仲間と遊んでいると、ふいに大雨が降り出した。周りに木立も大きな樹もなく、このままではずぶ濡れになってし
第三服『座敷わらしと具志堅さん』 2024.08.22 夏といえば、心霊番組だ。昔ほどではないが、今年の夏も毎週のようにホラーをテーマにした番組が地上波で放映されている。怪談に携わるものとしては嬉しい限りである。だが、かくいう私は、実は幼い頃はそういった番組がてんでだめだった。妖怪やオカルト、学校の怪談、殺人事件を扱った推理小説は大好き
第二服『お岩さま参り』 2024.07.22 皆さんは『四谷怪談』にまつわる噂をご存知だろうか。歌舞伎・落語・映画・本、どんな媒体だとしても『四谷怪談』にちなむ作品を扱う際には、お岩様にお参りをしなければいけない。さもないと祟りが起こる……という有名なアノ話である。知ってるに決まってるだろう!怪談好き何年やってると思ってるんだ
第一服『酒呑童子』 2024.06.24 「怪異をテーマにコラムを書きませんか?」『怪談ガタリー』の編集長Hさんにそうお誘いを頂いた時、「やります!」とノリノリで即答した数日後……私は青ざめていた。怪異の知識を専門的に伝えるならば相応しい界隈の諸先輩方が山程いらっしゃるわけで、私にできるのは、せいぜい「この怪異とはこんな風に出会っ