『HORROR TELLER FESTIVAL 2024』レポート 前編

HORRORTELLERFESTIVAL2024怪談イベント

うだる残暑と共にあっという間に9月が過ぎ、秋の深まりを感じる今日この頃。
すっかり冷たくなった風に、みなさんも夏の“アツさ”を恋しく思う事もあるのではないでしょうか。
今年も怪談の夏はアツかった!
2024年の夏(7〜8月)に開催された怪談イベントは、ゆうに300を超えておりました(怪談ガタリー編集部調べ)。
その中でも最大規模のイベントが、8月28日に渋谷で開催された『HORROR TELLER FESTIVAL 2024』。
主催の怪談家ぁみさんをはじめ、30組を超える怪談師が4会場で同時多発的にトークイベントを繰り広げ、そこを観客が回遊する——「分身したくなること間違いなし!」な怪談サーキットフェスティバルです。
そんな怪談師であれば誰もが憧れる大舞台に、なんと我ら怪談ガタリー編集部(おてもと真悟、はおまりこ、ホームタウン)も出演者として参加させて頂きました。
そもそもは、怪談ガタリー編集部のPRブースにてフォローリポストキャンペーンを実施するだけの予定だったのですが、ぁみさんの「出ちゃいなよ!」の一声で、2ステージに出演させて頂く事になったのです。
カッコいい! 兄貴が過ぎる!
というわけで、編集部ライターはおまりこの視点から、『HORROR TELLER FESTIVAL 2024』の振り返りレポートをお届けいたします。

DJ響さんヤースーさんと開幕一発目のメインステージ

まずは怪談師がズラリと勢揃いする開幕宣言が終わると、3会場でほぼ同時にトークイベントが始まります。
なんと、その開幕を飾るメインステージに、DJ響さん、ヤースーさんと共に怪談ガタリー編集部が出演させて頂く事に!
このメインステージ、タイムテーブルを見ると、ほぼ全員が持ち回りでどこかのタイミングで出演するようになっているんですよね。
必ず一度は大舞台で好きな怪談師を観られるようにという、ぁみさんの心遣いが憎い!
その初っ端に選んで頂いた事への感謝と、責任に震える編集部一同。
でも、そんな私達を響さん、ヤースーさんは舞台裏でも舞台上でも優しくリードして下さり、和やかにステージは進んでいきました。

ステージ内容は各々が1話ずつ披露していくというスタンダードなスタイル。

短い時間ながら、自然と類話や現象が繋がるグルーヴとなり、怪談ってこういう所が楽しいよね——と舞台上で再確認。

感動したのは、お客様ひとりひとりの真剣な眼差しと、会場を包む熱気。
スタンディングにも関わらず、こんなにも一生懸命に耳を傾けてくれるのか——と改めてこのイベントの凄さを体感しました。

coconaさんと一緒に7thFLOOR

メインステージを終えるとすぐに会場を移動して、7thFLOORへ。
こちらはメインステージとは打って変わって、アットホームな会場。
普段はクラブスペースとしてDJイベントなどが開催されているのですが、怪談ガタリー編集長ホームタウン主催の怪談イベント『七階段』も定期開催されている怪談フレンドリーな場所です。
ソファで寛ぐコアな怪談イベントファンのお客様もちらほらいらっしゃって、リラックスした雰囲気でスタートとなりました。
時間は30分しかないので、すぐさま怪談へ!

coconaさんと怪談ガタリー編集部3人でそれぞれが1話ずつ語るのですが、これがまた都市伝説に悪魔にと、バラエティ豊かなラインナップ。

そして、怪談ジャンキーな4人は4話語り終えてもなお「まだ時間がある!!」と、1分怪談4連発にチャレンジすることに。

テンポよく怪談を繋いで、coconaさんのキレが凄すぎる謎の実体験怪談が飛び出した所で、あっという間に時間終了となりました。

30分で8話、つまり1話4分弱!
ということで、怪談好きにとってはなかなかの高コスパだったのではないでしょうか。

その裏で与えられていたミッション

さて、実はその2ステージの出演の裏で、はおと記録写真を担当してくれていたKikizteのレーベルオーナーYさんには、とあるバディミッションが編集長から与えられていたのです。
それは、
「出演者全員のサインを集めること!!」

一見大変そうだったのですが、
「まあきっと打ち上げだってあるし、イベント中に集めきれなくても、終演後も含めれば簡単に集められるでしょ〜!」
「ですよね〜!」
なんて思っていたら——甘かったのです。

2つ目のステージを終えてcoconaさんにサインを頂いた後、出演者表一覧とタイムテーブルを見比べながらYさんと作戦会議をしていてふと気がついたのです。
「あれ? 最初の方に出演していない方や、1ステージだけの方がいるぞ?」
その時、Yさんの脳裏には控室に入る際、階下にちらりと見えた金髪の残像が甦りました。
「はおさん、やばいです! ナナフシギさんさっき帰っちゃったかも!?」
大慌てで階段を駆け下り建物の外に出ると、お客様に囲まれたナナフシギのお二人が!
心の中でお客様方に「グッジョブ!」と感謝しつつ、無事なんとかサインをゲット!

帰り際のお忙しいところに笑顔で対応してくださったお二人に大感謝です。
その後も控室のタイムテーブルと睨めっこしつつ、出演者の方に続々とお声がけをしてはサインをいただく私たち。

山田ゴロさんや角由紀子さんなど、このサインミッションをきっかけにご挨拶できた方もいらして、これは編集長の粋な計らいだったんだな——(そうだ、そうに違いない。めっちゃ大変だけど——)と親心に感謝するのでした。

その間、会場を汗だくになって走り回るぁみさんを何度も目撃
実はステージ出演以外の時間、2階から7階までを駆け回って裏方の仕事をされていたのです。
こうやってこのお祭りは支えられていたのかと、舞台裏ならではの感動を覚えた瞬間でした。

ガチで挑戦してしまったオカルトウルトラクイズ

そうこうするうちに、私が楽しみにしていたステージが始まりました。
それが、いたこ28号さんによる「ホラフェス横断オカルトウルトラクイズ」

オカルト好きとして、これは参加せざるを得ません。
高校生の時に本家のウルトラクイズに参加して、スタジアムのアリーナにも降りられなかったあの雪辱を晴らすのだ!!
そう意気込んで、お客さんにまじって挑みました。

最初は勿論あの「◯」か「×」かで右往左往する2択形式。
初っ端の、ぁみさんの体重クイズで非情にも人数を振り落とし、その後は徐々に難易度が上がっていき、1人また1人と人数が減り、気付いたらフロアの人数は10人以下——。
そして、なぜかそこに私も残っておりました。
演者の私が残っちゃいかんだろ!
かといって手を抜いてわざと負けるのも違うし!
なんて変に真面目に取り組んでいたら、気付いたら決勝に進むことに——本当にごめんなさい。

決勝は登壇していた吉田会長、DJ響さん、悠遠かなたさん、佐伯つばささんらと、2人1組になっての早押しクイズ形式。
私は吉田会長とペアでした。

ここでも結局ガチで挑戦したのですが最終の映像問題——吉田会長がサムネイルを見て先に答えを教えてくるので「ダメです! 映像が始まってから!」と言い争っている間に、響さんが正解して、結果、響さんペアが優勝と相成りました!

お客様と先輩方に申し訳なさを感じつつも、参加できたのはとてつもなく楽しかったです(そして本当にごめんなさい)。

後編はこちら

はおまりこ
幼少の頃より妖怪や不思議なものが大好き。怪談最恐戦2023への挑戦をきっかけに怪談語りを始める。民俗学オカルトがテーマのZINE「怪異とあそぶマガジン『BeːinG』」も制作。普段は演劇やミュージカルの広告ビジュアル等を制作するグラフィックデザイン事務所をしながら、大型犬サモエドのソラン(♂)と暮らす。

リンク
渋谷怪談夜会第十一夜 Zepp Shinjuku(ぁみの全国怪談夜会ツアーファイナル)

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