妹が死んだ時の海亀 2025.02.13 コラム・インタビュー 妹が死んだ時の海亀、人形の材料にイヌは適してないよ、忘れたサソリが群れで降る、蛇が喋るまで待って——本書を一読して感じたのは、圧倒的な「言葉の力」がもよおす恐怖である。収録されている怪談は、そのタイトルから体験談の細部まで、不気味かつ印象的な響きをもつ言葉が散りばめられている。これ
杜下怪談会 第十乃怪 2025.02.08 話題のイベント 2025/5/3(土)開催時間:13:30~16:30 (開場時間13:15~)会場:森下文化センター(和室)出演:川奈まり子、深津さくら、卯ちり、沫、ホームタウンDJ UNIT 銀座線のホームタウンがオーガナイズする不定期レギュラー怪談イベント。怪談作家、怪談師、怪談好きな方々を
七つの異界へ扉がひらく 神隠し怪奇譚 2025.01.09 コラム・インタビュー 夜馬裕と若本衣織——この二人がタッグを組んだ怪談集と聞いただけで、怪談ファンなら涎が出てくる一冊である。ともに長尺で、練られた構成でオチが予測できず、一度では終わらぬどんでん返し。常に大ネタと言うべき濃密な怪談をストックしていて、怪談語りでは邪悪な内容に反する眩しい笑顔を携えて、獣に追われ
怪談怖気帳 地獄の庭 2024.12.12 コラム・インタビュー 「怖気帳」とは、黒木あるじ氏が所有する取材ノートにつけられた名前である。公民館や書店、学校施設等での怪談イベントや講演会の際に来場者から直接伺った奇妙な体験を綴ったもので、その厚みはなんと二千頁分もあるのだとか。『怪談怖気帳 地獄の庭』は前作『怪談怖気帳 屍人坂』に続きシリーズ2作
遺言怪談 形見分け 2024.11.14 コラム・インタビュー 「遺言」だなんてそんな。「形見分け」って、まだまだ早いですよ、と思わず呟きたくなる不穏なタイトルである。それもそのはず、この『遺言怪談 形見分け』は加藤一氏と西浦和也氏という怪談界の生き字引、現在の怪談文化を切り拓き作り上げてきたレジェンドといっても過言ではない両名による共著である。周知の
null-geist / para-ghost 2024.10.10 コラム・インタビュー 眼科で検査を受ける際、測定機械を覗くといつも同じ画像を見せられる。空と草原が広がる景色の中央に一本の道路が伸びていて、その先には赤い気球が浮かんでいる。誰もが一度は目にしたことのある、あの画像である。気球を見続けてくださいね、と指示されると、画像の気球が勝手にピンボケになった後
詩真presents怪談イベントvol.4『本怪』 2024.10.05 話題のイベント ・開催日:10月5日(土)・開場:12時/開演:12時30分/終演予定:14時30分・会場:Gallery&Space White Room■出演者・詩真・雨森れに・卯ちり・松本エムザご予約はこちら!2300円(当日現金払い)https://twitter.com
『怪談心中』プレゼントキャンペーン 2024.09.18 ニュース 当サイト怪談本書評コラム「怪談読みだおれ」にて今月取り上げました『怪談心中』(丸山政也・著)のプレゼントキャンペーンを行っております!詳細は下記の竹書房怪談文庫X公式アカウント投稿をご覧のうえ、是非奮ってご応募ください。https://twitter.com/takeshobokaida
怪談心中 2024.09.12 コラム・インタビュー 『怪談心中』はその名の通り、心中に纏わる話を核に構成された怪談集である。なんとも明瞭なタイトルで、非常に語呂が良い。「心中」という括りもありそうでなかったコンセプトで、老舗旅館での体験談である一話目「感応」から遊郭跡地が舞台の「死にたがる男」まで、本書では全ての怪談が、というわけではないが
みちのく怪談ビアガーデン〜東北六県怪談〜 2024.08.30 話題のイベント 日程・8/31(土)受付開始:17:00~食べ飲み放題:18:00~21:30怪談ステージ:18:30~21:00場所・4階杜のガーデンテラス(SOUR&BEERGARDEN)東北六県の豪華出演者様による怪談ステージ!全席予約制で食べ飲み放題付きプラン!ご予約はお電
『Vtuber怪談』プレゼントキャンペーン 2024.08.09 ニュース 当サイト怪談本書評コラム「怪談読みだおれ」にて今月取り上げました『Vtuber怪談』(影野ゾウ・著)のプレゼントキャンペーンを行っております!詳細は下記の竹書房怪談文庫X公式アカウント投稿をご覧のうえ、是非奮ってご応募ください。https://twitter.com/takeshobok
Vtuber怪談 2024.08.08 コラム・インタビュー カラーの単行本として先月末に発売されたばかりの本書は、竹書房の怪談書籍の中でも異彩を放っている。書店のホラー特集や怪談コーナーに置かれるよりも、コミックコーナーやそれらに特化した書店に平積みされるのに相応しい体裁をしていて、怪談ファンに向けてというよりも、本書掲載のVTuberたちの活動を
『里沼怪談』プレゼントキャンペーン 2024.07.13 ニュース 当サイト怪談本書評コラム「怪談読みだおれ」にて今月取り上げました『里沼怪談』(戸神重明・著)のプレゼントキャンペーンを行っております!詳細は下記の竹書房怪談文庫X公式アカウント投稿をご覧のうえ、是非奮ってご応募ください。https://twitter.com/takeshobokaida
里沼怪談 2024.07.11 コラム・インタビュー 〈里沼〉とは、〈里山〉から想を得た造語で、人里近くにあり、漁業などの生業や魚釣りなどの遊び場として人々に親しまれてきた沼、武士の時代には壕として機能するなど、生活に密着し、歴史文化を育んできた沼のことだという。(まえがきより)群馬県出身在住で、これまでに群馬県内外の様々な怪談を
「モキュメンタリーのリアル、怪談のリアリティ」公開 2024.06.27 ニュース 当サイト書評コーナー担当の卯ちり氏による「モキュメンタリーのリアル、怪談のリアリティ」が、しずかなインターネットにて公開された。昨今話題の、モキュメンタリーホラーコンテンツや(実話)怪談などに於ける、"リアル"と"リアリティ"についての興味深いエッセイとなっている。モキュメンタリーのリアル
『遠野怪談』プレゼントキャンペーン 2024.06.15 ニュース 当サイト怪談本書評コラム「怪談読みだおれ」にて今月取り上げました『遠野怪談』(小田切大輝・著)のプレゼントキャンペーンを行っております!詳細は下記の竹書房怪談文庫X公式アカウント投稿をご覧のうえ、是非奮ってご応募ください。https://twitter.com/takeshobokaid
遠野怪談 2024.06.13 コラム・インタビュー ごく当たり前のように聞いていた話が、怪談だったんだ——『遠野怪談』の感想で、遠野に地縁のある……とおぼしき方から、こんなコメントが寄せられている。開口一番に引用で恐縮だが、この言葉が最も本書を的確に評しているのではないかと思う。現在、竹書房怪談文庫では全国各地の怪談を地域し